第22回入学式

2011.04.07 10:47|入学式
平成23年4月7日、第22回入学式が行われました。

3月11日の大震災による影響を心配していましたが、
新入生50名全員揃って無事入学を迎えられ、
とても嬉しく思います。
resize0013.jpg  resize0014.jpg

式では一人一人呼名され、50名全員が入学許可を受けました。
新入生は、気持ちを新たに、スタートを切ったのではないかと思います。

resize0015.jpg


以下、学校長式辞を掲載致します。
式辞
 通常なら「新入生の皆さん、御入学おめでとうございます」で始まるのですが、今日は、入学試験を経て、ここに一人も欠けることなく集まって下さった皆さんの無事な顔を見られた事、たったそれだけのことの貴さを心底から感じております。
皆さん、よくぞ本校に来てくださいました。八戸看護専門学校の教職員ならびに在校生一同、皆さんの入学を例年とは違った想いを持って歓迎いたします。
 また時節柄、心身両面で、あるいは公私共に、様々な重荷を抱えて御多忙の中、多数の御来賓ならびに保護者の方々の御臨席を賜り、入学式を迎えられたことを、人の力を超えたものへの感謝を含めて、心から御礼申し上げます。

 私事になりますが、1978年6月12日の「宮城沖地震」の時は、東北大学病院手術室の現場責任者の医者として対応致しました。
今回は、宮城県南部に住む義母が津波に襲われたと言う情報に安否を気遣いながら避難所を訪ね歩き、欠乏する生活物資の調達なども含めて被害者の家族として過ごしました。
状況や立場は全く違ったものでしたが、いずれの場合にも看護師の医者とは異なる職業人としての気迫と言うかプロ根性の凄さを、各所であらためて感じさせられました。もちろん、若いと言うよりはまだ幼さが残るような自衛隊や警察など様々の分野の方々が献身的な働きをしているのにも胸を撃たれましたが、職業柄どうしても医療関係に眼が行きました。
3年前の入学式の式辞で「私は看護師を尊敬しています。だから看護学校に来ました」と挨拶しましたが、今一度繰り返します。

 医学部を卒業したばかりの1971年7月30日、岩手県の雫石上空で自衛隊機と全日空機が衝突し、民間航空機は空中分解して、遺体が広い範囲に散布落下しました。運ばれた遺体らしきものを見て、すくみあがり、叱咤激励されても、ただ縫合の糸・針を持ったまま呆然としていました。その間も、私よりも若い看護師たちでさえ黙々と働いていました。

1985年8月12日、日航機が御巣鷹山に激突・炎上した現場では、自衛隊や機動隊の屈強な男たちが黒焦げの遺体のあまりの凄まじさに立ち往生する中で、真っ先に立ち直って働き出したのは日赤の看護師たちだったと聞いております。
 1995年1月17日の阪神・淡路大震災の時には、地震発生後5週間後くらいに、宮城県からの応援医師として参加しましたが、殆どが風邪の対応と肺塞栓予防指導で外科系の医者としての仕事はありませんでした。しかし看護師は勤務部署とは関係なく、手術室勤務の方々も適切に患者に対応していました。「私たちは治療手段ではお医者さんに及ばなくとも、どんな状況でも患者さんが居る限り、何かをすることが出来ます」と言われたのを覚えています。

 今度の震災では、非常勤ですが、私が勤務していた石巻、気仙沼、相馬の病院など顔見知りの看護師が不眠不休で働いている映像をTVで見ました。一緒に語り合った親友とも言うべき看護師は自宅が流され、家族を失っているにも関わらず、非常電源の重油の欠乏を憔悴した顔で訴えていました。
 避難所で働く看護師の胸にあるネームプレートには、手書きで壊滅した病院名がありました。事情を聞くと、法事で実家に戻っていた時に災害に会い、自分の病院に戻れなくなったけれど、居ても立っても居られないので、避難所に応援に来たら、必要不可欠な人材になってしまい、もう3日も帰っていないと言う事でした。実家も人的被害こそなかったものの家は半壊状態だそうですが、兄弟や親も「実家のほうは良いから」と言ってくれたそうです。

 皆さんの先輩たちは、頑張っています。皆さんが憧れ、志した看護師とは、立ちすくむような責任を伴うものではありますが、一生を託するに値する素晴らしい職業だと思います。
まだ詳しく聞いてはおりませんが、本校の副校長でもある八戸西病院の片桐看護部長の話では、西病院を始めシルバーグループ各施設での看護師の働きも「私達はやはり看護師でした」と胸を張って言えるような事が多くあったそうです。

 皆さんの出発にはあまりにも厳しく悲惨な災害でしたが、それだけに看護師としての生き方や責任の重さを、体を張って示してくれた先輩達を間近に感じる事ができたのではないか、と思います。
素晴らしい先輩の後を継げるように、心を引き締めて一生懸命に勉学に励んで下さい。そして、人が人として生きることの大切さを多くの人々に教えられるような看護師に育って下さい。
これからの日本を復興させるのも、医療を支えるのは皆さんです。人を思いやりつつみんなで一緒に力を合わせて苦難を乗り越えて行かなければなりません。

 最後になりますが、御来賓の皆様、また御家族の皆様、今日、ここに御列席くださいましたことを心から感謝して、式辞とさせていただきます。
平成23年4月7日
八戸看護専門学校 学校長 山室 誠


resize0016.jpg  resize0017.jpg

その後、理事長を始め、ご来賓の方々より祝辞を頂戴し、
在校生からの『歓迎の言葉』、花束贈呈等、これらを受け、
新入生代表が『誓いの言葉』を述べました。

resize0020.jpg  resize0018.jpg


また入学式の後には、チェロ&ヴォーカルによる祝演が催され、
例年とはまた一味違う入学式の趣となりました。
来賓の方々、保護者の方々はもちろん、教職員も聞き入っていました。

resize0022.jpg  resize0021.jpg



新入生の皆さん、一緒に頑張りましょう!!




テーマ:学校行事!
ジャンル:学校・教育

コメント

非公開コメント